やあどうも、Peter@peters_life0801です。
本日はデッドアイランド2をご紹介。
いやもう、すっかり存在を忘れていて「あ、発売されてたんだ」なんて思っちゃったが、なかなか良い出来の作品だったよ。
お気に入り度:★★★★☆
概要
2023年2月3日発売。対応機種はPCをはじめXbox、PSなど・・・・・・・・
なのだが残虐表現がかなり過激なこともあって、日本では2024年3月6日現在は未発売。
4月23日にSTEAM版がリリースされるほか、Xboxゲームパスで配信中。
ゲームパスは国内では未配信だが、本体の地域設定をアメリカなどにすればDL可能。
厳しい規制の入ったバイオハザードなども無規制で遊ぶことができるが、実行する場合は自己責任でお願いね。日本語もバッチリ入ってるよ。
ずっと修正されないし、この仕様はマイクロソフトの粋な計らいって気もしなくはないのだけど。
PS版は海外パッケージを購入すれば日本語が入っているみたい。
Amazonで北米版や韓国版が販売されているので、これを購入すれば遊べるらしいが
PSはあんまり詳しくないので、自分できちんと調べてから購入してね。
閑話休題。
ジャンルは一人称視点のアクションRPGでタイトル通り、デッドアイランドの続編。
実に約12年ぶりの新作であるが、元々は2015年に発売予定だったのが
色々ゴタゴタがあって延期だの何だのを繰り返し、開発中止の噂も囁かれたいわくつきの作品なのだ。
難産ではあったがようやく日の目を見たことに、胸をなでおろしたゾンビ好きは多いのではないだろうか。
追記:
バイオハザードはDL後、地域を日本に戻してもプレイできるが本作は遊べなくなってしまう模様。
これはバイオと違って国内版が存在しないのが原因だと思われる。
良かった点
こだわり抜いたグロ描写が凄い!
自分が今まで遊んできたゲームの中では一番グロいかな。
そりゃもう、スクショ載せるのをためらうほどにね。
過激な表現が売りでも大抵は、まるでプラモのごとく決められた関節だけが
きれいにバラバラになるようなゲームが多いが、本作はきちんと斬りつけた場所が切断されるし、肉も抉れていく。
ただ欠損するだけでなく千切れる前に骨がむき出しになったり、顔を殴れば目玉が飛び出たり
顎が外れて宙ぶらりんになったり、破損した腹部から内臓が出たりと、ここまでダメージ表現にこだわった作品は恐らく他に無いだろう。
なんでも独自開発したFLESHシステムなる仕様によって、この細かな表現を再現しているのだとか。
ともかく、ゾンビはクチャクチャになってなんぼが持論の身としては、本作の残虐表現は素晴らしいの一語に尽きる。
まあリアルではなく、やりすぎ感があってちょっとギャグっぽくもあるけどね。
(素手で殴っても体の肉が削げていって骨や臓器が露出したりする)
製作者様いわく、あえてそうしてあるそうだが。
戦闘がまずまず快適で楽しい
一番ありがたいのは武器が壊れても修理回数に制限がないこと。
ダイイングライト2だったか、すぐ壊れるくせに修理もろくにできないのがかなりストレスだった。
本作でも結構すぐ壊れはするのだけど、そんなに高くもないお金で直せるので気兼ねなくぶん回すことができる。
何よりこの絶妙な耐久性のお陰で、手持ちの他の武器を使わざるを得ないため、色んなものを使って楽しむことができるのさ。
ちなみに私見なのでツッコまないでほしいのだが、個人的には刃物より鈍器の方が圧倒的に使いやすい。
刃物は振りが速いが敵がよろけにくく、鈍器はその逆といった感じ。
振りは遅いがリーチが長く、二回ヒットすることもあるピックアックスがお気に入り。
武器以外では属性の利用や、オートファージ(バーサーカーモードのようなもの)も楽しい。
後者に関してはスキルカードシステムによって、特性が結構大きく変わるのが面白いね。
人間の力を高めるか、ニューメンとしての力を高めるのか。
属性に関しては水と電気は範囲が分かり辛く、意図せず喰らってしまうことが多いのは少し気になった。
特殊ゾンビもウザすぎず良い感じ
似ている作品ということでまたもダイイングライトを例に出すが、あれは特殊ゾンビがウザすぎたのよ。
特に音に反応して現れるバイラル(本作で言うランナー)が、出現頻度の割に強いし
一部の武器の使用を半ば制限されているようなものだった。
対して本作のランナーは攻撃をかわしまくることもないし、音を出しても頻繁に現れたりはしない。
自爆するゾンビも威力はそこまで高くなく、向こうはドアを開けたら目の前にいて
かわす間もなく即死することがしばしばあったが、こちらではそんなこともない。
どの特殊ゾンビも判別しやすいのも好感が持てる。
雑魚の中に自爆ゾンビが混じっていて、気付かずに即死させられるようなことがないのは助かる。
ブッチャーや変異種は強めだが終盤にならないと出てこないし、その頃には自分も強くなっているから問題なし。
基本的に特殊ゾンビとはウザいだけの要素、と思っていたが本作では良いアクセントになっているね。
登場人物はそれなりに魅力的
これ系のゲームではお約束な気もするが、ストーリーはかなり薄味でお世辞にも面白いと言えるものではない。
何より続編を見据えた内容にするのは良いが、核心に迫ったところで尻切れトンボのまま終わってしまうのはあんまりだろう。
ただし物語を支える登場人物はメインもサブも皆、それなりに魅力的だった。
”それなりに” と何度も強調しているのは描写が薄すぎるため。
一人になっても持ち場を離れず、必死に正気を保ちながら任務を続ける軍人。
ヒーローに憧れるライフセーバー。
迷惑系かと思えば高潔なジャーナリズム魂を持ち合わせていた配信者 ──
など心に残った人物は多いが、もう少し丁寧に掘り下げてほしかったのは間違いない。
マスメディアの二人組や地震調査学者など、続きがありそうなのにそのまま終わってしまうサブイベントも多かったしね。
前作主人公の一人、サム・Bが出てきたのは熱いのだが出番があまりなかったのも残念。
色んなゲームを遊んできたが、何ら印象に残らないキャラクターにも数多く出会ってきたから
こうやって多少なりとも、良い方面で言及する気になっているだけでも、本作のキャラはまだマシではあるのだけど。
街並みが綺麗
前作は架空の島が舞台だったが、本作では実在する街・LA(ロサンゼルス)が舞台。
恐らく実際の街並みを再現しているわけではないだろうが、セレブの住む高級住宅街や煌びやかなハリウッド、ジムや遊園地のあるビーチなどなど、魅力はしっかり表現されている。
実際のLAをイメージできないゲーマー向けに説明するならば、GTAVのロスサントスを思い出してみよう。
後述するようにオープンワールドでなくなってしまったため、マップは狭く
探索する楽しさはイマイチなのだが、観光気分でぶらつくことができたのは悪くなかったね。
気になった点
オープンワールドじゃなくなったのが残念
前作は三つの広いエリアが存在するオープンワールドだったが、本作は小分けされた複数の
エリアから構成されており、狭くて入り組んだマップが多く閉塞感が強い。
オープンワールドでなくなったことで通れない、入れない場所だらけにもなっているし
住宅街であってもほとんどの家の庭にすら進入できないのは、さすがに手狭すぎる。
マップデザインも微妙で、軍の仮設基地みたいな場所や暗い地下(下水道、地下鉄)が多すぎて退屈。上でも褒めているようにせっかくのLAなんだし、もう少し普通の街中を散策したかった。
セーフルームが少ないのも気になる
いくら狭いとはいえ遠出すると、ファストトラベルができる拠点へ戻るには結構時間がかかる。
セーフルームは各エリア、もう一つ二つ多めにほしいところ。
あとはトレーダー(商人)と保管庫も少なすぎ。
結構頻繁に良い装備が手に入るのは嬉しいが、入手量に対して持てる数が少ないので取捨が面倒。
ダイイングライトのように街中にもいてほしかった。
マーカー表示のない要素が多い
まずはいわゆる宝箱。
マップのあちこちに特定のユニークゾンビが落とす鍵を入手しないと、開けることのできないボックスが点在しており、これ自体はマーカーが表示されている。
しかし肝心の鍵の持ち主であるゾンビがどこにいるのかは表示されず、居場所のヒントも一切ないのでひたすら走り回って探すしかない。
せめてボックスの近くにいるなら良いのだが、大抵は離れた全然関係のない場所に居るし
特定のクエストをクリアするまで出てこない奴までいる。
ちなみに一番最初に発見することになるであろう、庭師の箱はクリアするまで開けられない。
さらに見つけても強調表示されるわけではないので、乱戦の中に混じっていて知らない内に倒していたりすることもあるため、もうちょっと分かりやすくしてほしかった。
次に行方不明者クエストに多かったが、行先の指示が大雑把すぎてどこに行けばいいのか迷うことが多い。
例えば、○○(店名)へ行けと言われてもマップに表記が無いから、それがどこなのか分からないわけ。
なので看板から判断するしかなく、こういった説明不足のせいで走り回っているだけの時間が、かなり長いのが終始気になった。
マップ自体もパンフレット風でオシャレではあるんだが、見にくすぎるんだよね。
まとめ
こだわりの残虐表現や適度に強い特殊ゾンビにより、ゾンビと戯れる楽しさは類似のゲームの中でも、個人的には頭一つ抜きん出ていると感じた。
一方でそれ以外の内容 ─ ストーリーやクエスト、マップデザインなど ─ はやや薄く、物足りなさも強く感じる作品でもあった。
クエスト全クリアでプレイ時間が44時間25分なので、決してボリュームがないわけではないのだけどね。
今後に期待が持てる内容ではあったので、次回作が楽しみなのは間違いない。
・・・なのだが、本作の経緯を考えるときちんと制作されるのか、少し不安だなぁ。
まあゾンビ好きなら満足できると思うので是非。