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こんばんは、Peter@peters_life0801でっす。
本日レビューしたい作品はこちら。
北斗の拳と無双リーズのコラボとして当時話題になった ”北斗無双”
我々アニメを見て育った世代は北斗好きめっちゃ多いんだよね!
大人気漫画・北斗の拳と人気ゲームの無双シリーズのコラボレーション。
期待は否が応にも高まるってもんさ!
あ、ちなみにアニメの放映開始日を調べてみたら1984年ってなってたんで、僕が見てたのは再放送みたい。でも流行ってたんだよ。
それと今回、申し訳ないがすでにソフトは手元に無いし、公式サイトもFlashプレイヤーのサポート終了と共に消滅(?)したのでゲームの画像を用意することができない。
記事の日付は2019年ってなってるけど、2021年にリライトしてる真っ最中なのよ。
19年ならまだ公式サイト生きてたのかもね。
代わりにトップにはクローゼットを整理していたら出てきた、昔ゲーセンで入手したジャギ様のフィギュアの画像を貼っておいたので、これで許してほしい。
お気に入り度:★★★☆☆
グラフィックの出来は素晴らしい
まずはキャラゲーとして肝心なグラフィック。これは申し分ない出来栄えと言っていい。
各キャラの顔つきは勿論、世紀末世界の荒廃した雰囲気も十分出ている。
ケンの眉毛がちょっと細い気もするが、顔つきはまさに漫画をCGで再現したといった感じ。
(しかしアニメはアニメで太すぎる)
マミヤは別人すぎるけどね・・・。
奥義の演出が超熱い!
北斗の拳と言えば拳士が繰り出す多種多様な必殺の奥義。
奥義を繰り出したのちにバン!バン!バン!と三度カメラアングルが変わり、
最後にドン!!という効果音と共にキャラクターのアップとなり、奥義名が表示され、その技名を叫ぶ演出。これが凄くかっこいい。
北斗百裂拳がかっこよすぎてついつい、何度でも使いたくなっちゃうほどだ。
性能的にはイマイチなんだけど。
同様に撃破エフェクトも素晴らしい
ここ最近徐々に緩くなってきている感はあるが、当時はグロテスクな演出に特にうるさい時期だったように思う。
しかし本作では漫画ほどではないにせよ、秘孔を突かれて破裂する演出も南斗聖拳でバラバラになる演出も、かなり頑張って再現されている。
発動したら相手が黒く塗りつぶされて あべし! って感じ。
アニメの演出をイメージして頂ければ分かり易いだろう。
キャラクターボイスも良好
よく「アニメと声が違う」という批判を聞くが私的には気にならない。
本作はアニメ版を意識せずにあくまで ”原作漫画のゲーム化” という体で制作されているしね。
BGMに愛をとりもどせのアレンジが含まれてはいるけども。
それに何分、古い作品なので当時の声優さんはすでに亡くなっている方もおられるので、仕方がない面もあるだろう。
個人的にはほとんどのキャラが自分が持ってるイメージに近い声なので満足だったかな。
ケンの奇声もバッチリ。カッコいい演出に加え、これが百裂拳の魅力を一層引き立ててる。
レイとジャギはアニメ版よりむしろこっちのがしっくりくるぐらい。
サウザーの甲高い声もこれはこれで合っているように思う。
ただしシン、ユダ、ラオウは今でも馴染めないなぁ。
幻闘編は北斗ファン必見!
原作をなぞる伝説編に対し、オリジナルストーリーで進行する幻闘編。
これがまた熱い。取り分け、ジャギとアミバというニセモノ同士の珍道中は最高だった。
なお、伝説編では原作をなぞるという仕様上、ほぼケンしか操作できない。
んなわけで敵として立ちはだかるキャラクターなどは、こちらのモードで操作することになる。
音楽も良曲揃い
イベントの盛り上がるシーンなどで流れるメインテーマ及びそのアレンジは、今でも耳に残ってるぐらい良い曲だね。
ボス戦で流れる、アレンジされた愛をとりもどせも最高。サントラ買ってもいいレベル。
しかし不満点も非常に多い
原作愛が足りない
これは当時も多くのファンが批判していた部分なんだけど、とにかく原作愛が感じられない。
本作のストーリーはラオウ編まで収録されているわけなんだけど、大して長くもない原作を題材にしている割には色んなエピソードがカットされている。GOLAN編もデビルリバース編もない。
収録されていても何故そこを削る? と言いたくなるようなシーンや名言がカットされていたり。
また、グラフィックパターンが非常に少なく、原作で強烈な個性を放っていたザコどもはことごとく未登場。
スペードとかハブとか狗法眼ガルフとか副官ダガールとか、ああいう ”おいしいポジションのザコ” ね。
ザコのみならず五車星はジュウザとフドウ以外モブで代用。
ライガとフウガもモブで代用(しかも二人に関するイベント一切無し)と、そこ変えたら北斗の話成り立たなくなるぞ! って要素が満載。
少なすぎるプレイアブルキャラクター、そしてヘンテコな衣装
北斗四兄弟、レイ、シン、マミヤ、サウザーの全8人とあまりに少ないキャラクター数。
有料DLCのハートと無法者(各800円)を購入すれば全10人になる。
シュウもユダもリュウガもフドウもジュウザも使えない。
この辺はグラフィックこそ固有であるものの操作はできず、敵として出てきた時も動きはそれぞれ何かのコンパチだ。
(ただしシュウが烈脚空舞を出してくることがあるので、各人1つだけ固有技がある?)
DLCのキャラは高額であるにも拘らず専用のストーリーなど無く、本当にただ使えるだけ。
無法者は汚物の消毒ができたり、南斗双斬剣が使えたりと原作の多種多様なザコの集大成的なキャラ、って感じで面白かったけども。
また、キャラゲーであるにも拘らず
各キャラがまとうコスチュームはゲームオリジナルの物。
ジャギやトキのようなイメージを崩さないアレンジならまだしも、
シンなんかピエロみたいな服になってるし、ユダはトレードマークと言っていいブカブカのマント身に着けてないしで、原作のイメージをぶち壊すような改悪をされたキャラがチラホラ。
なお、原作衣装はキャラ別に1着300円で販売されている始末だ。
スローすぎてあくびが出る
三國無双などではキビキビ動く自キャラ。
しかし本作では各アクションが自キャラもザコを含めた敵も、どれもこれもいちいち遅く超モッサリしている。
ケンが原作通りに「スローすぎてあくびが出る」という言葉を発するが、お前もなとツッコまずにはいられない。
※後々習得できる、各動作をキャンセルできるスキルを覚えればある程度解消されるが・・・。
また、ラオウを除く全キャラが攻撃範囲もやたら狭く、一騎当千の爽快感とは程遠いバランスになっている。
加えて原作にあるまじきパズルなどの珍妙な謎解きが多く用意されていることもあり、無双らしからぬストレスを感じる作品に仕上がっている。
厄介すぎる特殊ザコ、貧弱すぎる伝承者
普通のモヒカンより一回り大きいモブザコが中ボス扱いとして多数登場するんだけど、
(ちなみに先に挙げた ”おいしいザコ” 連中はこいつらで代用されている)
こいつらが無駄に強いのなんの。
スーパーアーマー持ちで特殊ゲージを0にしてからでなければダメージが通らない、のけぞりもしない巨漢ザコ(ゲージは0にしても短時間で回復する)、死の抱擁でおなじみのヒルカさんをモチーフにしたと思われる、全身トゲだらけの鎧を着こんだ長身ザコ。
こいつらは普通に戦えばかなり強いので、モブザコなら問答無用で即死させられる ”真・伝承奥義” と言う特定の条件下で使える大技で倒すのが基本となる。
漫画ならば軽くはたくだけで即死しそうな連中に、奥義を尽くして闘う北斗・南斗の伝承者たち。
本作のケンはザコに苦戦し、バリスタでなければ壁を破壊できないなど物凄く貧弱。
素手で崖くり抜いてダムをせき止めた男とは思えない。
つーかこの中ボスども華山鋼鎧呼法とか蒙古覇極道使うってこたぁ、牙大王や獄長なみの猛者なの!?
一撃でケンの意識を奪いかけた、あの獄長クラスがゴロゴロいるような世紀末っぷりならば奥義連発も致し方ないと言えるだろう。
まとめ
無双シリーズの中では間違いなく駄作に入るゲーム。
なんだけども、実はこれでも北斗の拳をゲーム化したものの中では発売当時、最高傑作だったと言っていい内容だった。
PSの世紀末救世主伝は評判良いけど、あれは世紀末シアターが面白かったり原作愛が溢れてはいるけど、アクションパートはいささか単調だったしね。
なんせ北斗ファンの間では、原作の台詞をもじって
北斗現れるところクソゲーあり
などと言われるほど、数は多く出ているものの大半がクソゲーの烙印を押されているという、ゲーム化に恵まれない漫画でもあるのだ。
ファミコンジャンプとかゲスト出演してるゲームも面白いのが無い気がする。
評価は無双としてみればいまいち、北斗ゲーとしては良作。
ということで間を取って 普通ゲー って感じ。
原作ファンなら一度はプレイしてみる価値はある。
・・・と言いたいところだけど
今なら本作の不満点を大体改善してくれた続編が安く売られているから、こっちを買う理由はもうオリジナルストーリー(幻闘編)ぐらいしか無いと思うけどね!
ただ、続編のオリジナル要素(幻闘編)はクソなので、物語を楽しむという意味でやっぱこっちを遊ぶ価値もまだまだあるかな。