ども、Peter@peters_life0801です。
ゼノブレイド2をようやく遊び終えたので評価記事を書いてみよう。
プレイ時間はクリア時のデータを確認したところ169時間06分04秒だった。
ガッツリ寄り道したとはいえ、恐るべきボリュームだね!
しかしクリアしていないサブクエストがあったり、まだまだ遊べるんだなこれが。
もう古いゲームなので遠慮なくネタバレをしている。
見たくない人は引き返そう。
お気に入り度:★★★★☆
概要
2017年にSwitchにて発売されたゼノブレイドシリーズの第三作目。
ニンテンドーストアでの作品紹介は以下。
モノリスソフトがおくるRPG、「ゼノブレイド」シリーズ最新作。
雲海に覆われ、巨大生物「巨神獣(アルス)」の上で人々が暮らす世界「アルスト」。
サルベージャーの少年レックスが、亜種生命体「ブレイド」の少女ホムラとともに、”楽園”を目指して旅立ちます。
それぞれ景色や生態系の異なる「巨神獣」、さまざまな能力や武器を持つ「ブレイド」を駆使した戦闘、そして、”楽園”と、伝説のブレイド”天の聖杯”をめぐる物語。
大スケールの冒険が、Nintendo Switchで始まります。引用元:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000000847.html
遥か昔に朽ちた二体の巨大な神の身体の上が舞台という、独特すぎる世界観を持っていた前作。
今作もまた雲の上で生きている超巨大生物・巨神獣の身体の上で人々は暮らしているという、不思議で魅力ある設定になっている。
なんだかんだストーリーは良かった!
いや正直ね、中盤ぐらいまではほんっと苦痛だったのよ。
ちょくちょく挟まれる寒いギャグや下ネタは見ていて共感性羞恥を覚え、赤面してしまったほどだ。
第4話とか酷すぎて本気でギブアップを考えたし。
ただこの辺を乗り越えれば以降はノリのきついネタはほぼ無し。
シリアスなシーンが大半を占めて、元の世界観や設定は素晴らしいのでどんどん物語に惹き込まれていった。
極めて良質な音楽も熱い展開を大いに引き立ててくれているしね。
モルスの地に降り立った時はゾクゾクしたし
雲海の底にあったのは滅亡後の、我々現代人が暮らしているような世界だった。
そこから一気に世界樹の謎や楽園の意外な正体が判明し──と、終盤の盛り上がり、そして面白さは筆舌に尽くしがたい。
1と繋がった時は鳥肌が立ったものさ。このシリーズ、SF要素の絡ませ方が絶妙なんだよね。
ストーリーが嫌で一度投げ出しかけてんのに怒涛の展開からのエンディングで、結局は泣いちゃったというオチ。
最後に流れる曲の歌詞がヒカリ/ホムラの心情を描写したものであるのも泣ける。
分離して戻ってくるのは理由も語られず(ご想像にお任せしますってやつ)、ご都合主義な気もするけど全然OK。もうこいつらが幸せならそれで良いんだ!
ビターエンドも嫌いじゃないけど、こういう突き抜けたハッピーエンドも大好きなんだ!
終わり良ければ総て良しってことで大満足。
ストーリーに点数をつけるなら中盤ぐらいまで20点、終盤150点ってイメージ。
最初の方も真面目なシーンは面白かったから0点にはならないのさ。
キャラクターの魅力
これは後にリンクを貼っている悪いところをまとめた記事でも述べているけど、個人的にはピンキリ。
とりあえずレアブレイドは抜きで好きなキャラを挙げるならレックス、ニア&ビャッコ、ハナ、メレフ&カグツチ。
そしてメツも含むイーラの皆様方にマルベーニと敵サイドも魅力的だったね。
各キャラの簡単な所感は以下。
・レックス
明るくまっすぐな典型的主人公タイプで嫌いになるような要素が無し。
自立しているからか幼い外見に反して、意外と大人びているのも好印象。
成長と挫折を経験しながら夢を叶えようと突き進む姿は、少年漫画的で良いね!
・ニア
第3のヒロインとも言えるポジションでムードメーカーの側面もあり。
出生には物語に大きく関わる設定があるし、性格にもクセが無いのでこれまた嫌いになる要素はない。
あと、ニンジャー!が好き(良いじゃん!の空耳)。
・メレフ
常に冷静沈着、常識人ポジでメンバーの引率役的な存在。デザインもかっこいいし一番好きかな。
よくよく考えればノポン族は除けば、パーティ内で唯一の純粋な人間だったりもする。
・ハナ
ロボットらしく当初は無感情なのに、途中から感情が芽生えるのが好き。
エンディングで泣き出す姿にもらい泣きしてしまう。
・イーラの連中
最初の方はTHE・悪役って感じで嫌いだったけど、彼らの背景を知ると感情移入せずにはいられなかった。
・マルベーニ
悪い事は大体この人のせい。
とはいえ彼の狂気は人間の醜さを見続けてきた故のものであり、私的には憎み切ることができない人物。
結局やっていることは形は違えど、自身が殺してきた野盗達と変わらないのは何とも皮肉。
生き方や思想には様々な矛盾を抱えているし、最も人間臭いキャラクターかもしれない。
許されざる罪を重ね続けてきた極悪人だけど、今際の際に縋ったのは幼少期に殺された母親のぬくもりという。切ない。
戦闘が楽しい! しかし・・・
これまた下の不満点をまとめた記事でボヤいているけど、とにかく複雑かつ説明不足で慣れるまでは大変。
いや、チュートリアルが簡素すぎる上に見返すこともできないし、専門用語の多さもややこしさを際立てているので、回数を重ねたところで慣れられない人も多そう。
属性が無駄に多い上、相関性に納得がいかないのも分かりにくさを助長している。
(風 ⇄ 氷、土 ⇄ 雷はなんでこうなるんだか?)
しばらく遊び続けてもよく分からない場合は、詳しく解説しているサイトなり動画なりで勉強しよう。
覚えてしまいさえすれば面白い。
複雑な分、奥深さはあるし必殺技のQTEも良いアクセントになっている。
使用ボタンが決まっていて、タイミングを合わせるのもそれほど難しくはないからね。
基本的に僕はQTEは死ぬほど嫌いだけど、こういう使い方の上手いものは好き。
どうしても嫌だって人はアップデートで追加された機能っぽいけど、オプションからOFFに設定もできるぞ!
気になった点
めちゃくちゃ面白かったけど、不満点が山ほどあるアンバランスさもまた、このゲームの特徴。
大体の点はこちらの記事で挙げているので、よろしければご一読あれ。
他に新たに気になった点はアイテムのまとめ売りができないことと、ソフトリセットとオートセーブが無いことかな。
約170時間のプレイで2回ほどエラー落ちをしている。
いずれも150時間を超えた辺りで発生。
ゲームを進めるごとにテクスチャの貼り遅れが目立つようになっていったので、所持アイテムが増えすぎたりしてデータが肥大化しているのが原因なのかなぁ。
現行機でオートセーブが無いのは珍しい。
6時間分ほどが強制終了でパーになった時は吐きそうになったよ・・・スリープ前にはセーブ推奨。
それと世界がちょっと狭く感じた。
探索できるのは巨神獣の全体ではなく一部だけだし、1のように各エリアが繋がっているわけではないのも手狭に感じる原因かな。
とはいえ他の多くのゲームに比べればめちゃくちゃ広いし、エリアが小分けになってるだけで総面積自体は1よりも広いかも?
スキップトラベルのみじゃなく雲海の探索も出来ればよかったけど、本作のボリュームを考えれば容量的に厳しいか。
まとめ
わざわざ不満点を別記事にしているぐらい気になる点は多いし、手放しで賞賛できるゲームではないんだけど凄く面白かった!
出会ってくれてありがとうと言える名作だけど、粗も相当多いので満点は付けられないのが残念。
もう少しユーザーフレンドリーな仕様だったら神ゲー認定していたかもね。
本編はクリアしたけどエキスパンションパスを買ってあるので、このまま黄金の国イーラを始める予定。
で、その後は本編でサイドクエストを一通り終えたら二周目を始めてみようかな。
なんでも二周目ではイーラのキャラクターと同調できるようになるんだとかで、それも楽しみ。
後日追記:
ごめん、やっぱ神ゲーだわ。イーラ最高だったわ。