やあどうも、Peter@peters_life0801です。
今回はSF編を紹介しつつ感想なども。いつも通りネタバレしているのでご新規様は閲覧注意。
実はもう最終編までいってるけど更新が追い付かない。
そしてゼノブレ3の発売が迫っている。ヤバい。
あらすじ
遠い未来世界のお話。
地球へ向かう宇宙船・コギトエルゴスム号を舞台に、船内で次々と起こる怪事件と
それに振り回される人々の姿を描いたヒューマンドラマ + ホラーサスペンス。
RPGなのに他のシナリオと違い、一切戦闘が無いのが最大の特徴。
※ミニゲーム(キャプテンスクウェア)は除く
一人、また一人と死んでいくキャラクター。船内をうろつく化け物から逃げつつ事件解決を目指すというゲームデザインは当時のキッズを震え上がらせ、トラウマを植え付けたという。
追いかけられるゲームって怖いよね・・・。
SFC版との違い
調べられる場所やヒントなどテキスト量が増加!
テキスト量が増えたことにより、より世界観に入り込みやすくなっている。
大幅に増えたわけではないけど、調べられるものから各船員のバックボーンが少しだけ掘り下げられたのは良いね。
カークとレイチェルにはあまり良い印象を持てなかったんだけど、これによって
彼らもまた人並みの趣味を持っていて、色んな悩みを抱えながら生きる普通の若者なんだなーって、なんだか憐憫の情を覚えてしまったりして。
あとは細かい会話が増えた?ベヒーモスを見に行った後の床下のチェックなんてあったっけ?
終盤の逃走経路確保の導線として、新たに実装されたのかな?
元々あったのならごめんよ!
そもそも、パワージャッキであんなとこ開けられたっけかな。
エレベーター横のは覚えてるけど。
過去の映像を見返すことで、最初に付けようとした名前の ”コロ” を確認することが出来るシーンも増えている。昔はすぐ調べられるネットも無かったし、これで詰んだ人もいたんじゃないだろうか。
ベヒーモスはより怖く!
近くにいると足音が響いてくるようになり、見えないのにすぐそばにいる! という恐怖心を煽られる。
また、ゲーム機の性能向上によって設定どおり巨大な体になっているので、脇をすり抜けて逃げることができなくなったし、部屋に入るか別のフロアへ行くまで追ってくるようになったのも怖い。
キャラクター所感
キューブ
SFC版ではレベルが上がらない上に、強化パーツも滅多に入手できない最弱候補の一人(?)だったけど、今作はどうなってるかな。
一回きりのボス戦だけでは何とも言えないね。
カトゥー
キューブの生みの親であり、基本的に穏やかで良い人だがそれゆえ
他の濃いメンツに埋もれてSF編の登場人物中で一番存在感が無い気がする。
他のキャラが濃すぎるのと、良い人枠はヒューイが強すぎるんだよなぁ。
ダース伍長
名言製造機にして本作で最もカッコいいキャラの一人。
最終盤は口を開くたびに名言が飛び出るレベル。
エンディングでキューブに過去のことを語ってからの、最後のコーヒーのくだりは何度見てもホロっとくるし心にしみる。
伍長の数々の名台詞がボイス付きで聴けるとか、ファン冥利に尽きるねほんと。
第一印象は典型的な嫌な奴で、幼少期の初プレイ時は絶対真っ先に、見せしめ的に死ぬキャラだと思っていた。大人になってから見ると全然そんなことはないけどね。
(何か事情が当たりがきついのだと察することができる)
ホラーサスペンスを人間賛歌へ軌道修正する熱い漢。
カーク
話し方が冷静なキャラのそれ。もっと粗野な声色のイメージだった。
リメイク版でスニーカー集めが趣味だったり、レイチェルのことを本気で大切に思っている一面が窺えるなど、口は悪いけど根は優しい普通の若者なのかもって姿が垣間見えて、好感度が少し上がったね。
よく手入れされた種々のトロフィーや、綺麗に並べられたスニーカーから察するに
意外と几帳面なところもあるのかもしれない。
とはいえ基本トラブルメーカーで、ヒューイに余計な事を言いまくるし
ブリーフィング中にずっとゲームで遊んでいるなど、改めて見てもやっぱり素行に問題大あり。
ぶっちゃけ、カークがいなければ事件は起こらなかったんじゃ・・・これ言ったらおしまいか笑
原画のメモ書きにはヤキモチ焼きと書かれているので、必要以上にヒューイに突っかかるのは
レイチェルの元カレだからっていう嫉妬とかもあるんだろうな~・・・。
レイチェル
声が主人公っぽい笑 もっと神経質そうな、甲高い声のイメージだった。
甲斐田さんはオクトラのハンイットやガンダムUCのマリーダなどの影響か、冷静でカッコいい女性キャラのイメージが強いし。
しかしさすがにベテラン。その演技力は凄く、カークの遺体に話しかけるシーンはゾワッとした。
変貌ぶりが怖い人だけど一連のシーンだけじゃなく、カトゥーのセリフなどから察するに、元々情緒不安定気味で病んでいたのかも。
(カークとヒューイはまったく違うタイプなのに何故付き合ったのかとか、最近レイチェルのことがよく分からないなどヒューイに語っている)
遺体を部屋に運び込んだ後の、彼女の個人用コンピューターとホログラムフォトを調べると・・・。
本作では地球に帰ったら、両親へカークを紹介するか悩んでいたことが新たに分かる。
切ない・・・けど付き合い始めてまだそんな経ってないっぽいので、これもやはりちょっと変な気がするね。
ヒューイ
聖人。そして田村由美先生の原画では超イケメン。
終盤はカトゥーですら疑心暗鬼になり伍長と衝突していたが、ヒューイは最後まで他の乗員を疑ったり批判しなかった唯一の人物。
その最期も身を挺してかつての恋人を助け、命を落とすという聖人ぶり。
彼自身も未だにレイチェルに未練があることは語っているが、それにしたって命を懸けるなんてそうできることではない。
物静かで気弱なところがあるため、陽キャのカークとの相性が悪く度々からまれる苦労人。
船長試験の結果や人事評価を見るに伸び悩んでいるようだが、原因はカークとレイチェルっぽいので
もっと早くに配置転換されていれば明るい未来が待っていたのかも・・・。
とはいえ人の上に立つ役職を目指している以上、周りに上手く合わせられない
ヒューイ自身にも少しは問題があるかもしれないんだけど・・・
どうしても合わない人間っているし、それがカークだったんだろうから責めるのは酷だろうか。
この人には幸せになって欲しかったなぁ。
ホル船長
ボイスが導入されたことで、有名なあのシーンの怖さが際立つ。
船内の劣悪な人間関係を放置し、事件を引き起こした元凶などと叩かれることがあるけど
人事評価を見る限り、今回の仕事を終えた後に配置転換を検討しそうな様子が窺えるため、この人を叩くのはかわいそうな気がする。
何より船員から慕われており、カトゥーやヒューイはともかく
あのカークですら全幅の信頼を寄せていたようなので、良き上司であったことは確かなようだ。
ボス: マザーCOM(ODI-10)
弱いけど倒し方が分からなければ絶対勝てないボス。
周囲にいるスタビライザーを先に倒してしまえばただのザコ。
SFC版ではグラフィックが変わる演出があったが、リメイク版では未確認。
あれ分かりにくいけど、マザーCOMが向きを変更すると見た目がガラッと変わるらしい。
奇しくも心を持ったコンピューター同士の対決。
ガキの頃は特に何も思わなかったけど、大人になった今だと真面目過ぎる故に暴走してしまったのがかわいそうだと思ったり。
捕らえられた挙句にAIに操られるような形で暴れさせられ、最期は殺されてしまうベヒーモスも同様。
プレイする順番によるんだろうけど、マザーCOM戦でこのチュートリアル出すのは罠にもほどがある笑
まとめ
スクウェアRPGが大手を振るっていた時代に合って、戦闘が一切なかったという異色のシナリオ。
ゆえにガキの頃は正直つまんない、一番嫌いなシナリオだったんだけど
高校生ぐらいの時にやり直したらちゃんと話の意味が分かって、大好きになったんだよね。
成長してからのプレイで一気に評価が上がったので、思い出深い話の一つだったりして。
複雑な人間関係、徐々に追い詰められていく緊迫感、追われる恐怖・・・
完成度の高い物語が演出強化され、声優さんによる熱演も追加されたとあっちゃ面白くないわけがないね。リメイクによる恩恵が大きいシナリオの一つと言えるかな。
いやぁ、面白かった!