【評価/レビュー】 熱血硬派くにおくん ~番外乱闘編~

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どうも、Peter@peters_life0801です。

本日は熱血硬派くにおくん・番外乱闘編という作品をご紹介。

記事にできるぐらい内容を覚えているくにおくんシリーズは、もう大体書いたかなと思っていたが
そういえばこいつはまだだったなってね。

 

お気に入り度:★★★☆☆

 

 

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概要

1990年にゲームボーイにて発売されたアクションゲーム。

ゲーム画面は同シリーズの熱血物語風、1ステージ目のBGMもそのアレンジっぽい感じだが
成長要素や技の習得といったRPG的な要素は一切ない、純粋なベルトスクロールアクションとなっている。

くにおくんだけど内容的にはダブルドラゴンに近い感じかな。

ストーリーはざっくり説明すれば、毎度恒例のごとくボコられたひろしの仇を取るため
くにおが奔走するというもの・・・だけどこの時期だと、まだひろしがボコられたのは無印熱血硬派のみだっけか。

 

アクションは至ってシンプル。

方向キーで移動、Aでパンチ、Bでキック。
AB同時押しでしゃがみ体制となり、この状態でAを押すと高く飛び上がる大技のアッパーを放つ。

ちなみにしゃがみはあくまでアッパーの予備動作。回避アクションに見えるが攻撃をかわすことはできない模様。

ほかには怯み状態の敵への掴み攻撃(パンチ3発、キックは1発で怯む)、ダウン状態の敵へはニードロップを放つことが可能。

 

 

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良かった点 & 気になった点

グラフィックやBGMは高水準!

ゲームボーイのソフトはそんなに数をやったわけではないけど、背景がループや使い回しでもなく(地下鉄ステージ除く)しっかり描き込まれているのは結構すごいのでは?

人物もファミコン同様に大きく、はっきり描かれているので迫力も申し分なし。

 

以前紹介した悪魔城ドラキュラ(漆黒たる前奏曲)なんて主人公はイラストと別人で、背景も真っ白だったものな。

音楽もくにおくんシリーズには、個人的にはハズレがないが本作も名曲揃い。
特にステージ1とラスボス戦の曲が好き。

 

 

物語性がそこそこある

くにおくんシリーズは終始キャラが無言、という作品も多いが本作は
オープニング、ラスボス戦前、エンディングで簡素ではあるが一枚絵まで用意された会話シーンがある。

内容はシンプルではあるものの、カットシーンを用いた演出はファンとしては嬉しいね。

 

 

爽快感はなかなかだが・・・

新規に描き起こされた各攻撃モーションは派手で、敵も景気よく吹っ飛んでくれる。
特に決めパンチの大きく振り抜くような動作はいいね。

痛そうなSEもよく出来ており、爽快感はかなり良い線いっているがアクションには大きな問題も。
理由は後述。

 

 

アクションが単調、バランスも悪め

すでに発売されていた物語や行進曲のような多彩な技のみならず、ダッシュやジャンプすら使えない。代わりに無印のような掴みがあるもののやれることが少なく、ベルトスクロールアクションとしては単調。

ただゲームボーイという制約を考えれば、仕方のないことなのかもしれない。

しかし各アクションのバランスが悪く、アッパーが強すぎて当て感さえ身に着ければ
軸をずらしながらアッパー → ダウン攻撃(ニードロップ)を繰り返し続けるだけで、すべての敵を完封できてしまうのはさすがに問題。

 

怯み状態の敵に放つ決めパンチなどは大仰に吹っ飛び、爽快感や迫力はまああるのだが
威力も低めで縛りプレイでもしない限りは、使わなくていい性能なのはもったいない。

※というかパンチやキックが弱すぎて、正攻法で攻略しようとするとボスはめちゃくちゃ強い。
 敵だけ多用するしゃがみ回避が優秀すぎて、通常攻撃はかわされまくる。

 

 

りきが使えない

パッケージに目立つように描かれているのに・・・エンディングの一枚絵には登場するものの
台詞も一切なく、どういう経緯でくにおに付き合っているのか全く分からない。

正確には本作は二人プレイ対応なのだけど、プレイヤー2専用キャラにされてしまっており
つまりはスーパーマリオブラザーズのルイージみたいな扱いになっている。

当然ながら性能差は無いそうなんだけど、物語みたいに選択制にしてほしかったなぁ。

 

ゲームボーイって複数人で遊ぶ場合、本体とソフトが人数分必要でさらに通信ケーブルなる
本体同士を繋ぐ周辺機器が必要で、協力や対戦の敷居がめちゃくちゃ高かったんだよね。

 

 

こんなので本体同士を繋ぐことで、ようやくデータのやり取りができたってわけ。

Bluetoothや遠赤外線通信なんてなかった時代だしね。
(後者は他の機器にならもうあったかも?)

 

 

まとめ

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何度も何度も繰り返しクリアした思い出深いソフトなんだけど、正直今の時代に他の人におすすめできるかって言われたらかなり微妙。

当時(といっても僕が遊んだのは発売されて10年後ぐらいだったが)でもくにおくんじゃなかったらハマってなかったとも思うし。

 

縛りプレイにはなってしまうがアッパー一辺倒でなく、自分なりに色んな攻撃を混ぜて
使うように遊べば、アクション自体は派手で爽快感は当時の作品としてはかなりのものなので、まあまあ楽しめると思う。

あと昔の自分の楽しみ方だけど、スコアアタックに挑戦してみるとかね。

※攻撃方法によって獲得スコアが異なり、確かアッパーよりもパンチやキックのがスコアが高かったはず。
 とはいえ記録は保存されないし残機アップなども無い、自己満意外に意味のない要素なんだけど。

 

なので未プレイのくにおファンならばおすすめはできるかな。

結構数が出回ったのかソフトは2024年9月現在、500円程度で買えるので
本体さえ所持していれば遊ぶハードルは高くはないよ。

 

ワールドクラシックスコレクションみたいに、ファミコンだけじゃなくその他機種の作品も
収録したコレクションアイテム出してくれないかな。

特にPCエンジン版の行進曲と物語、そして未稼働のまま終わった幻のアーケード作品・熱血闘球伝説は気になり続けているんだよね。

 

それにしてもラスボスのゆうじって、ただの金持ちのボンボンとは思えぬ強さだが何者なんだろう。ガードはともかく攻撃技はアッパー、飛び膝蹴り、旋風脚とダブドラ兄弟によく似ているが・・・?

 

※追記:

気になって調べてみたところ、海外ではダブルドラゴン2として発売されており
こちらは国内向けにキャラクターをくにおくんに差し替えたものなんだそうな。

ということはラスボスは海外版では双截拳の使い手とかで、それがダブドラ兄弟と技が似ている理由なのかもしれないね。

しかしワーコレにも収録されている、僕が知っているダブルドラゴン2とは全く違う作品だとしか
思えないが、移植ではなく ”GB版の” 2ってことなんだろうか。

そして本作のキャラ差し替えってことは、ジミーとビリーが主人公なのに
龍尾嵐風脚(旋風脚)や爆魔龍神脚(飛び膝蹴り)が使えないってことなのか・・・?