【評価/レビュー】 ダウンタウン熱血べーすぼーる物語

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あけましておめでとうございます、Peter@peters_life0801です。

本年度も当ブログをよろしくお願い致します!

 

さて、新年度一発目は・・・最近遊んでるゲームが特にないので、レトロゲーからいっちゃおう。

 

今回ご紹介するのは、ダウンタウン熱血べーすぼーる物語

現在もカルト的な人気のあるくにおくんシリーズの一作だ。

ちなみに正確にはサブタイトルとして、~野球で勝負だ!くにおくん~と付いているが

本作の主人公はくにおではない。 その辺は後述。

 

個人的にシリーズの中でも好きな一作なんだけど、粗削りな部分が多すぎてお勧めはし難い困ったゲームでもある。

 

お気に入り度:★★★★☆

 

 

 

概要

1993年12月発売。対応機種はSFC。

くにおくんを題材とした野球ゲーム。
激しいクロスプレーや必殺打法/投法などに ”らしさ” が伺えるが、全体としては他のスポーツシリーズより真面目に野球している印象。

 

 

読み合いはかなり緻密でスイング一つとっても色んな種類があるし、変化球も多様だ。
画像の竜一などキャラによっては同じカーブでも変化量に緩急を付けることができる。

守備はセミオートで攻撃要素や必殺技を除いても、パワプロやファミスタシリーズといった有名どころと比べるとかなり独特なシステムとなっている。

 

 

 

 

一般的な野球ゲームと違ってフィールド全体が表示されないが、セミオートの守備は優秀だし選手やボールの位置は画面右に目立つよう表示されているので、特に困ることはない。

キャラは常に大きく表示されたままなので迫力あるプレイを楽しむことができるよ!

 

 

本作の主人公はくにおにあらず!

冒頭で軽く触れたけど今回の主人公はくにおではなく、なんと熱血行進曲などで副キャプテンを務めていたすがたである。

旧シリーズで主人公がくにお以外というのは本作と熱血格闘伝説ぐらいかな?
(近年ならリバガや小林さんがある)

 

 

オープニングで離脱し中盤に帰ってくるが、ファンならご存知だろうが熱血はくにおのワンマンチームだ。

つまり彼抜きで中盤まで弱いチームで戦う必要がある。

 

システム自体に慣れが必要なこともあって、他のシリーズよりも難易度は高めかもしれない。

 

 

優勝候補でありながら初戦であっさり敗退した熱血高校野球部。
ショックで解散したところを姿が声かけしてメンバーを集め、藤堂グループが主催する別の大会にて優勝を目指すというお話。

弱くてもくにおさんがいれば何とかなるさ! と意気込むも、そのくにおはオープニングでいずこかへと旅立ってしまう。

 

※本作の発売日的にアメリカへ行ったのではと一部のファンの間で囁かれていたが
 向こうでチームを組んでいるりきと五代は序盤に登場するのでバスケは関係ないと思われる。

 

 

 

細かい選手データが楽しい!

各キャラの能力は細かく設定されており、歴史ものSLGなんかで武将の能力値を見てるだけでニヤニヤできるようなデータ好きは、本作の選手データも楽しめることだろう。

もっとも、信長の野望や三国志とくにお好きを兼ねてるようなゲーマーはあんまいない気もするけど笑

 

ダブドラ兄弟は本作では原画を再現したドットで登場。私的にはこっちのが好き。

 

欲を言えばバッティングに関する能力は、もう少し細かく表記してほしかったかな。

例えば画像の竜一と姿は同じクリーンナップレベル(3~5番打者を務められる腕前の意)ながら、可視化されていないパワーなどの能力値は雲泥の差がある。

 

 

 

 

チーム数は結構多い。
ただし影村学園や虎島実業、隼商業などが何故か参戦しておらず、FCシリーズでお馴染みの上条&山本や連合の熊田、速水は登場しない。

服部学園は設定上はサッカーに登場したのと同じところらしいけど、よりつね達はおらず全員新キャラ。

 

 

チーム間のバランスはさておき個性的なチームばかりなので是非、熱血以外にもストーリーが欲しかったところ。

特に黒龍山学院は

・必ず最後の方に登場するにも拘らず特別強いわけではない

・控えの選手がおらず投手も一人だけ

・全員根性のステータスが高い

・留学生か日本生まれか黒人の選手がいる

など何か凄いドラマがありそうな設定になっているので、彼らの背景が気になってしょうがない。

 

 

 

多彩なキャラクターグラフィック、音楽が素晴らしいぞ!

色んな選手のみならず本作にはタイム画面に登場する監督やマネージャー、おなじみの応援ガールも登場する。

 

りきの彼女・真美は本作では応援ガールではなくマネージャーを務めている。

 

応援ガールはホームランを打てば飛び跳ねて喜んだり、負けている時は怒ったり、大差(7点差以上)が付くともう応援すらせず、虚ろな表情で立ち尽くしていたりと反応が豊かで面白い。

 

 

音楽は各チームに専用のテーマが用意されており、しかも名曲揃い。

ちなみに僕が特に好きなのは冷峰、宝陵、服部の音楽。
服部は三味線っぽい音色で最初はどこかコミカルながら、段々カッコ良くなっていく曲調が凄く好き。クセになる。

 

 

 

 

問題点

普通のヒットがほぼ出ない!

これはもう、このゲーム最大の問題点と言っていい。
打球やランナーの走る速度が遅い割に、送球や守備選手の移動速度は速いので
強打者が打てることがあり、捕球しに行く選手を吹っ飛ばす効果を持つ “危険なゴロ” “危険なライナー” で以外はほぼ出塁できない。

球が遅すぎるから三遊間真っ二つだとかそういう当たりが滅多に出ず、ただの内野ゴロになってしまうわけよ。

 

結局打力の低い選手は攻めでは役に立たず、緻密な読み合いができる素敵な基本システムが用意されているのに、一部の強打者しかホームランや出塁ができないというアンバランスな内容になっている。

 

 

対戦の敷居が非常に高い

操作がかなり複雑で覚えることが多いため、熱血行進曲のように友達と気楽に遊ぶのには向いていない。

これ、上級者同士で対戦したらめちゃくちゃ熱い試合ができそうな気がするんだけどね。

そしてこれは対戦に限った話ではないが試合のテンポが悪く、1試合あたり30~40分程度とかなり長めになるので拘束時間的な意味でも敷居が高い。

 

 

バグ多め

フリーズだとか進行不能だとか致命的なものは無く、狙わない限りは出せないものが多い。

内容も対COM戦で相手のキャッチャーが特定の状況下で動かなくなるなど、プレイヤーにとって有利なものや無害なものなので、さほど気にするほどのものでもないんだけどね。

まあバグなんて無いに越したことはないので一応。

 

 

 

まとめ

当たりが良ければどんな選手でも出塁できるバランスなら、めちゃくちゃ面白かったろうになぁと思う非常に惜しい作品。

スイングなんか複数種あるのにフルスイング以外使い道ないし、バントも種類は多いが
セーフティバントなんてあっても、全体的に足が遅いのでとても成功させられない。

強キャラや必殺技頼みなのはくにおくんらしいっちゃらしいけど、投打のバランスにもう少し腐心してほしかったのが本音だね。

 

グラフィックはファミコン版のキャラをそのまま綺麗にしたって雰囲気でいい感じなので、ファンなら一度は遊んでみよう。

好き嫌いが強烈に分かれる作品だとは思うけど、僕は好きよ。

 

 

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